その中でも「お馴染みの3人組」といえば、
乱太郎・きり丸・しんべえですよね。
実はキャラクターには、それぞれに名字が付いているって知っていましたか?
乱太郎は「猪名寺(いなでら)乱太郎」
しんべえは「福富(ふくとみ)しんべヱ」
そしてきり丸は・・・「摂津のきり丸」
おや?と思いましたよね。
そうなんです。きり丸は、名字ではなく地名がついているんです。
みなさんはその理由、ご存じでしょうか?
今回は、きり丸の名字が無い理由や、両親について。
土井先生の家に居候しているのはなぜか。
そして、きり丸の知られざる悲しい過去についても紹介していきたいと思います。
きり丸の両親はどこにいるのか
乱太郎やしんべヱの両親は、アニメの中でもたびたび登場します。
乱太郎はヒラ忍者(三流忍者のこと)の父と、元くの一の母がいて、
しんべヱは「福富屋」という大貿易商の父がいます。
しかしきり丸の両親は、これまで一度たりとも登場したことはありません。
なぜか。
それは、きり丸の両親は、すでに亡くなっているからなのです。
きり丸のお父さんとお母さんは、天国に行ってしまっており、
きり丸は10歳にして天涯孤独の身という訳なのです。
戦で全てを失った?!きり丸の悲しい過去とは
きり丸は、戦によって住んでいた村と家を焼かれ、
その時に家族も失ってしまいます。
家族が亡くなったことにより、本当の名字もわからずじまい。
摂津の国出身なので「摂津の」と名乗っているようです。
その後、彼は自ら戦場へ赴き、アルバイトをすることで一人で小銭を稼ぎ、
貯まったお金を持って、忍術学園へ入学しました。
アニメ初登場時に、小銭一杯の袋を学園の受付に渡しながら、
「アルバイトで貯めた」と言っているシーンがあります。
家も両親も失った子どもが生き延びるためには、お金が必要です。
彼の「ドケチ」という特性は、この時の経験から来ているようです。
普段はクールで、悲しい顔一つ見せない彼からは想像出来ないほど、
過酷な人生を、逞しく歩んできたのですね。
なんとも切ない話です・・・
土井先生の家に居候しているのはなぜ
帰る家を失ってしまったきり丸が帰る場所は、土井先生の住んでいる長屋なのです。
土井先生はもともと面倒見の良い先生ですが、
長期休みで長屋に戻ってくる時は必ず、守銭奴のきり丸のアルバイトの手伝いをさせられたり、かなりの割を食っています。
なぜ、大変な思いをしてまで、きり丸をそこまで気に掛けてくれるのでしょうか。
『土井先生ときり丸の段』(19期90話)の中で、
「どうして僕のことを気に掛けてくれるんですか?」と、きり丸が問いかけたことがあります。
土井先生は「まぁ」と短く言った後、
「同じような育ち方しているからかな」と答えます。
土井先生もまた、戦で家族を失った一人だったのです。
きり丸と土井先生は、血のつながりがなくても、固い絆で結ばれているのですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
普段は明るいきり丸に、実は悲しい過去があったなんて驚きですよね。
よく考えたら、環境や他人を恨んでもいいくらいの経験をしてきているのに、
富裕層であるしんべえや、仲むつまじい家族のいる乱太郎を羨むこともなく、
仲良しの友達で居続けているんですよね。
他人や環境を憎まず、自分に出来ることを最大限やってきた、
きり丸の逞しく、前向きな生き方は見習いたいものですね。